切らない包茎手術や治療グッズの利用者は少ないです。

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切らない手術と包茎治療グッズの現在

包茎治療には、切らずに治す手術や治療グッズが存在します。しかしいずれも軽度の仮性包茎の男性向けで、包茎が治ると保証されているものではありません。

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どうしてもメスを入れたくない人へ

一般的な切開を伴う包茎手術を行う男性医師

包茎を治したい気持ちはあるけど、アソコにメスを入れられるのがどうしても怖い…


このように考えている男性の方は多いのではないでしょうか。
身体の中で最も敏感な部分にメスを入れられることに対して、抵抗がないという方は少ないでしょう。

既に当サイトでは手術以外で治療する方法をご紹介しておりますが、今回はメスを入れずに包茎を治療する代表的な2つの手段である「切らない手術」「包茎治療グッズ」に焦点を当ててお話していきます。

切らない手術とは

切らない手術で使用する医療器具のイメージ

切らない手術とは、その名前の通りメスを入れずに治療する包茎手術です。
厳密には麻酔やメスなどの行為を行わないので、手術ではなく包茎治療という表現が正しいのですが、美容クリニックを中心に「切らない手術」という言葉が使われています。

切らない手術の主な種類

切らない手術はいくつかの方法があります。
その中でも現在最も主流になっているのが亀頭増大手術です。

ヒアルロン酸をはじめアクアミド、バイオアルカミドなどの人体に無害な物質を注射で亀頭に注入して増大させる事で皮が剥けやすく、剥けた状態から戻りにくくなります。
切らなくても治せる手術は痛くない、というイメージを抱いている人も多いかもしれませんが、この方法は亀頭に注射針を刺しますし、必要に応じて麻酔も打つので手術を行う時点では多少の痛みがあります。
ただし、メスを入れていないので術後の痛みは少なく、すぐにいつもどおりの日常生活に戻れます。

もう一つ代表的な手法がノンカット法と呼ばれる、医療用の糸を使って皮を剥けた状態に引っ張って固定する方法です。
上手く行けば仕上がりが非常に自然で既存の素材を活かす方法ですが、上手に皮が剥けた状態で癖が付かないと、手術をしても効果が出ない可能性もあります。

また、近年では需要が減少してしまいましたが、医療用の接着剤を使って、皮が剥けた状態で固定する方法もあります。
こちらも皮が剥けた状態で癖が付くかがポイントになってきます。

切らない手術はどこで受けられるの?

切らない手術は、包茎治療を専門にしている美容クリニックで受ける事ができます。
全てのクリニックで取り扱いがある訳ではありませんが、最近では8割方のクリニックで何かしらの「切らない手術」を扱っています。

通常の包茎手術とは違い、それぞれのクリニックで複数の切らない手術を扱っているケースは稀で、1種類か2種類の方法のみをプランに用意しています。
切らない手術を受けたい人は、希望する方法に応じてあらかじめ取り扱いがある美容クリニックを調べておく事が必要です。

切らない手術の費用

切らない手術は保険が適用されない実費診療になります。
しかし、切る手術に比べると工程も簡単なので、切る手術よりも安い料金で受ける事ができます。
費用の相場は3万円~6万円程度です。

軽度の仮性包茎にしか意味がない

切らない手術は、

 料金が安い傷跡が残りにくい
 術後もすぐに回復する
 精神的な負担や不安が少ない

など、切る手術と比較すれば、メリットが多いように感じると思います。
それでも多くの美容クリニックでは、切らない手術を受ける人は少数派です。

方法は様々ですが、切らない手術はどの方法でも共通して、重度の仮性包茎やその他真性包茎等には利用できない欠点があります。
仮性包茎であれば手術を受ける事自体はできますが、皮を丸ごと被っているなど重度の人であれば、効果が出ない可能性が高いのです。
冒頭でも触れましたが、切らない手術は注射や縫合などを利用しますが、あくまでもメスを利用した手術ではなくて治療に近い考え方です。

通常の切る手術は、手術を受ければ必ず効果は出ますが、切らない手術は軽度の仮性包茎の人でも効果が出ない場合もあります。
実際に患者の満足度があまり高くないうえにクレームも多く、各クリニックも切らない手術をあまり推奨していないのが実情です。

「安い」「手軽」など患者が興味を持つ切らない手術を用意しておく事で、集客効果につなげて、無料カウンセリングを経て切る手術を勧めたいというのが、美容クリニックの狙いです。
実際に利用者も無料カウンセリングの時点では、切らない手術で治る可能性がないのか確認したいという気持ちを抱いているので、切らない手術は何かしらの方法で取り扱いを行うクリニックが増えてきています。

包茎治療グッズ

リングタイプの包茎治療グッズのイメージ

包茎治療は病院や手術に頼るだけでなく、ご自身で治療する方法もあります。
ここからは、手軽に購入する事ができセルフで治療を行う事ができる「包茎治療グッズ」について、種類ごとの特徴や実際に包茎が治る可能性などを解説していきます。

リングタイプ

包茎治療グッズで主流になっている商品です。
様々な商品が発売されていて、リングタイプや派生商品として包帯タイプや絆創膏タイプもあります。

リングタイプとは、仮性包茎専用の治療グッズで、一度自分の手で皮を全部剥いた状態にします。
仮性包茎の人は剥いた後もすぐに皮が戻ってきてしまいますが、この戻ろうとする皮を剥けた状態で固定させる為のものがリングタイプになります。

通常のリングタイプだと輪ゴムのような感覚で若干締め付けられてしまいますが、矯正具がコンパクトで途中で取れてしまっても大きな問題になりませんし、蒸れないメリットがあります。
包帯など、長さがある商品は締め付けが緩和されるメリットもありますし、幅広く固定するので皮が戻りにくい工夫がされています。
こちらは、あくまでも軽度の仮性包茎の人向けのグッズで、あと少しで通常時もズル剥けになれるような人や、亀頭が比較的大きい人に向いている商品です。

価格の相場は3千円~8千円程度で、専用グッズはペニスの大きさや固定したい形状に柔軟に対応できるような工夫がされている物が多いです。
価格自体は安く、一度買ってしまえば継続して利用する事ができますが、小さいので紛失には気をつけましょう。

包茎矯正パンツ

包茎治療グッズの元祖とされているのが、治療用の矯正下着です。

原理は非常にシンプルで下着のペニスが当たる部分が固くて当たると刺激が強い素材でできています。
日常的に包茎矯正パンツを履くことでペニスや亀頭に刺激が与えられて、ペニス自体を強くして常時露茎の状態を目指す物です。

最近ではリングタイプの物と併用して、剥けた状態の亀頭を包茎矯正パンツによって刺激を与えて短期間で効果を出す方法も広がっています。
包茎治療の一貫として、ペニスを鍛える商品というニュアンスが強いです。

穿いてすぐに効果が表れるものではなく、ある程度は長期的な目線で考えておく事が必要です。
値談の相場は3千円~1万円前後で、毎日継続する事により効果が現れます。
一度履いてみて好印象であれば、最低限2~3枚は所有しておきたいところです。

接着剤タイプ

仕組みはリングタイプと同様で、包皮を剥いた状態で接着剤で固定し、クセを付けて包茎を治療するというものです。
当然人体に無害の薬剤を利用しているので、炎症などを起こすリスクはありません。
主に二重瞼の矯正を行う為の商品と同様の素材を利用しています。

リングタイプとは違い、重度の仮性包茎向けの商品も用意されています。
リングタイプの商品と併用利用すると、より効果的でセット販売されている物もあります。
接着剤タイプなので、入浴などで落ちてしまいますし、接着剤がついた状態で性行為を行う事はできません。
なお、人体には無害ですが接着剤で固定した状態だと痛みを感じることがあるようです。

価格の相場は1万円前後で、リングタイプに比べて強力で、人前で裸になる機会があっても矯正グッズを使用している事に気付かれない点や、紛失してしまうリスクが無いメリットがあります。
消耗品なので継続して利用していくには若干コストがかかるデメリットもあります。

真性包茎矯正具

真性包茎専用の矯正グッズです。
ハサミやニッパーのような工具の形状になっていて、自宅でくつろいでいる時などに使用できます。

真性包茎は包皮の開口部が狭く、亀頭の粘着してしまっている事が原因です。
包皮の開口部を広げた状態で固定して、毎日少しずつ開口部を広げて亀頭と包皮の粘着を剥がしていくのが真性包茎矯正具です。

真性包茎に限定はされますが、数ある包茎治療グッズの中で最も効果が期待できます。
価格相場は1万円~1万5千円程度。一度買ってしまえば、ずっと使えますし、最低でも仮性包茎の状態になる事を保証して返金対応している商品もあります。
ただし、通常の仮性包茎の人が通る道ではありますが、痛い思いをしますし、毎日継続して取り組まないと効果は少ないです。

仕組み自体は非常に単純なので、自分自身の手で包皮を広げてあげれば同様の効果が期待できます。
真性包茎で悩んでいる人は、試してみる価値が高い商品ですが、そもそも皮が余っているので仮性包茎までしかステップアップできない点はご留意ください。

包茎治療グッズの現在

包茎治療グッズに関しては、ここ数年で画期的な新商品が出ていないのが実情です。
基本的に仮性包茎向け商品は、剥けた状態で固定してクセを付けるといったシンプルな仕組みになっています。

その結果、ほとんどの治療グッズは軽度の仮性包茎向けで、実際に利用したけど効果が出なかったという評価も目立ちます。
物によっては原価は数百円程度の商品が1万円前後で売られている事もあり、クリニックで治療するよりは安いですが、費用対効果を考えれば疑問が残るものもあります。

通販で買って自分1人でこっそり包茎治療を行えるので利用する人が多いですが、そこに費やしたお金をドブに捨てるような結果で終わってしまっている方も多いようです。
本当にあと少しでズル剥けになれるという軽度の包茎だと自負している人にはお奨めできますが、重度の包茎であれば、治療グッズから始めるより最初からクリニックで相談した方が費用的にも時間的にも効率が良いでしょう。

まとめ

切らない手術は実際に存在していますし、その種類や取り扱うクリニックの数は増加傾向にあります。また、包茎治療グッズも世に出回り続けています。
しかし、いずれにせよ効果があるのは一部の軽度の仮性包茎の人のみで、切る包茎手術とは違い効果を保証できるものではありません。

メスを入れない治療は費用が安く済む、術後の痛みがない、など魅力的な要素も多いですが、包茎はそんな簡単に治せる症状ではないというのが現実です。
重度の仮性包茎で真剣に治療をしたいと考えているならば、切る手術を念頭に置いて検討したほうがよいでしょう。